ミグルミケンチク

ミグルミケンチク

『ミグルミケンチク』(2019年12月)
素材:パフォーマンス、映像、アニメーション、模型、図面、ダイヤグラム

身包み全ては建築なのである。瞬間の建築を再建築する。
日々過ごしてると何かのきっかけに、何行にも渡る美しい詩が一瞬で目の前に広がるような鮮烈な瞬間の0の旅が起こることがあるだろう。日常のある瞬間を建築として捉えた時、それを分解して把握し直し、再建築することを試みる。瞬間をアニメーションとして視覚的に再現する。それは連続的な画面だが、その出来事は過程を解釈することでダイアグラムとして1枚に表現できる。その1枚になった瞬間は、小さな1人分の部屋で起こりうる身体動作を思い起こさせ、その動きはまた1人分の部屋の小さな操作で構成し得る空間を生む。分解と把握、そして想像と構成の連鎖は、建築そのものである。

建築は建築物としての建築より広い意味での建築として捉えることができ、それは事象や事物の束ねた総体であると考えることもできる。そこには私たち人間も含まれる。その際、その一部は壁であるし、喉のイガイガや一瞬の喜びでもあり、もふもふのキグルミでもある。多種多様な私=あなたという共感性をもつ人々が生き、日常における細かな事象を捉え扱うること、そして、分解し、分析し、把握し、制御していくことは、みんな身包み建築なのである。

着ぐるみを通して近傍の触感性と遠望の視覚性との差異の認識からはじまって、こうした根源的なテーマと向き合い、様々な媒体(アニメーション、映像、演劇、図面、ノーテーション、ダイアグラム、模型、舞台表現)に挑戦しながら、建築に挑んだ作品である。

ミグルミケンチク 建築作品
『All over is architecture』(12.2019)
Performance, video, animation, models, drawings, diagrams


https://archartayakabe.wixsite.com/migurumi1

  1. 『ミグルミケンチク』専用のウェブサイト ↩︎